Utility House

奥様の想いやアイデアが隅々まで注がれた機能的な家

ユーティリティーとは「何にでも役にたつ部屋」との意味です。
特に家事室など家事作業のための設備が集約的にまとめられた部屋をさしますが、今回は普段、家を預かることになるMさんの奥さまの使い勝手が良くなるように、奥さまの知恵をふんだんに取り入れた、家丸ごとが集約的にまとめ上げられたユーティリティーハウスとなりました。

機能的な家

ユーティリティーとは「何にでも役にたつ部屋」との意味です。

特に家事室など家事作業のための設備が集約的にまとめられた部屋をさしますが、
今回は普段、家を預かることになるMさんの奥さまの使い勝手が良くなるように、
奥さまの知恵がふんだんに取り入れた、
家丸ごとが集約的にまとめ上げられたユーティリティーハウスとなりました。

一見しただけではわかりませんが、、

機能的な家

奥様の想いやアイデアが隅々まで注がれた、満足度の高いお宅となりました。
玄関アプローチ
導入部は人の通行と車の駐車スペースが交差しております。
ともすると駐車スペースに玄関があるように思えてしまうので、
駐車スペースを道路よりセットバックし、床には玄関までの動線という意識を
強くするためにインターロッキングブロックで茶室などに用いられる「のべだん」の
ような役割を持たせました。
建物との高低差が強いので階段が付きますが、
手摺を設け、危険防止に役立てました。

たとえばこんなささやかなところも。

機能的な家

子供が元気に遊びに出かけやすいように。
奥さまが軽やかに買物に行けるように。
建物北側に凹部を設けてサイクルポートにしました。
雨露をしのげて勝手口扉があることで防犯対策もしてあります。
Sクン、もうあんな向うに行ってしまいました。

南側ウッドデッキを渡って「おばあちゃん、おはよー!」

機能的な家

お隣さんにはMさんのお母さまがお住まいです。
元々は中廊下で繋がっていた1つの建物の一部を取り壊し、新たに新築いたしました。
気軽にお母さまとのコミュニュケーションがとれたらとの思いから、
ウッドデッキから歩いてお母さま宅へ行けるようにしました。
南側の広いウッドデッキの隅には洗面化粧台と同じ高さの外流しをつけました。
腰をかがめずに靴が洗えて大変便利と評判です。

玄関入って、まずはシューズクロークへ直行

機能的な家

明るく広く、機能的に造られた玄関は
奥のシューズクロークにも真っ直ぐ行けるように縦長のタタキとして、広がりを出します。
玄関ホールの窓はLDKの窓と直線上に位置して、風の流れを考慮しました。
普段使いの靴は下駄箱に仕舞い、それ以外は奥のシューズクロークへ、、

L字型に配した収納棚ですがその割り当てにもこだわりました。
正面はコート類を掛け、左側には靴類を。
ブーツも置けるように調節棚にしました。
窓は不審者の侵入を拒むべく、位置の高い、必要最小限の大きさにし、
梅雨時には湿気を抜くためのタイマー付きの換気扇としました。
更に壁にはトステム社の調室内装材のモイスNTを塗り対策は万全です。
窓下3本のパイプは傘立てです。

「間くずれ」という言葉ご存知ですか?

機能的な家

家の設計、実は簡単なのです。
四角いマスのかたまりをパズルのように組み合わせてゆけばいいのですから、、
ひとマスが910mm×910mm、あるいは1000mm×1000mm。
ふたマスでトイレ1コ分、押入1コ分になります。
バリアフリーを考えると廊下は広くしたいものです。
Mさん宅は910mm×910mmマスの集合体で出来ていますが、
部分的にマスを崩して広くしています。
玄関ホールからリビングに向う廊下の巾を910mmではなく、もっと広くしました。
こういうことを「間くずれ」といいます。
構造的なことの検討や現場の職人さんが間違えないようにしなければならないのですが、
毎日通る場所ですからこだわりたいですよね。

キッチンの食堂側腰壁にはいつもの本立てをしつらえました。

階段に扉、癖になります。

機能的な家

家族のコミュニュケーションをはかるのにリビング階段が人気です。
冬の暖気が二階に行ってしまわないよう、
友人とのにぎやかな語らいがS君の勉学の支障にならないように引戸を設けました。
普段は開けたままなので扉が主張しないように壁と同じ白にします。

「ここからの眺めがいいんだよね」ご主人はつぶやきました。

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壁際の収納家具のリビング側はテレビを置くために低く構えて、
ダイニング側は収納力をアップするように設えました。
テレビ上部の間接照明はご主人の兼ねてからの希望でした。
リビングのコーナー部には窓が付きます。
Mさん宅は高台に位置するために、ここからの風景の抜けが良く、
このような窓にしました。
冬でも快適な暖かさを確保する為に蓄熱式暖房機を採用しました。
リビング横の洋室は将来の介護のことを考えての予備室です。
普段は一体に使えるように壁をなくした引込戸にしました。

階段下もフル活用。

機能的な家

階段下というのは物置に利用するのが一般的ですが、洗濯機が置けるようにしました。
この場所はキッチンと洗面脱衣室の中間点になるので好都合なのです。
とはいえ、コンパクトスペースなので究極の配置です。
ドラム式洗濯機を設置すると想定して、その上部を利用出来るように考えました。

右には洗剤置き棚、左にハンガーを掛ける為のパイプを付け、
背後には湿気抜きの換気扇と電源と給水を取り付けました。
こちらの壁全体にもトステム社の調室内装材のモイスNTを塗りました。

これぞユーティリティーハウス

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洗面脱衣室

マルチシンクを置き、靴を洗います。
水しぶきが飛び散った場合のことを考え、キッチンレンジ周りに使う、
キッチンパネルを流用しました。
洗面化粧台の反対側には脱衣兼衣類収納があります。
脱いだものを穴の開いた部分に入れ、
上の扉から新しいものを取り出します。
引き手を使ってタオルを掛けたりも出来ます。
スイッチプレートやコントローラーを取り付ける壁が無いために、
この脱衣兼衣類収納に取り付けました。

1Fトイレ
プラン上、トイレが内部となるので明かりを玄関ホールから採りました。
不浄感や視線、音を鑑みて、ガラスブロックで天井近くに取り付けました。
この建物は尺モジュールを使って設計をしております。
尺モジュールの良い点が日本の狭い敷地に順応し易い点です。
その反面、日本人の体格が大きくなってきたことやバリアフリーのことを考えると、
部分的な狭さを感じることも多々あります。
これらを解決する為にMさん宅では部分的に壁を広げて調整をし、
トイレの幅や引戸の幅、玄関ホール~リビング間の引戸の
幅を広げることで機能的で無駄の無い、空間を造りだしております。
臭いや湿気対策には換気扇とINAX社の調室内装材のエコカラットを塗りました。

ご主人の疲れた体を癒してくれるのがこの浴槽からの眺め。

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浴室

暖かく、メンテナンスが比較的簡単なユニットバスを採用しました。
ご主人が足を伸ばして入りたいとの要望があり、
多くのメーカーを検討した結果、このTOTO社のものになりました。
ユニットバス本体が通常の企画よりも縦横が広いため、
バスタブ自体も長さにゆとりが生まれました。
浴室の窓にもこだわりました。
「窓ガラスはトーメイにして、開放感を味わいたいのだが、
隣家が近いので、、」とのご要望で出窓風オリジナル外壁としました。
窓外にもう一枚の外壁を設けて、上には透明のパネルを架け、
横はプライバシー保護と風抜きを考慮した木製ルーバーとし、
メンテナンスで取り外せるようにしました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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