海を望む60ハウス

コンパクトでちょっとおしゃれな家でバリアフリー

所有の山林を切り開き、眼下に海を望むこの場所に奥さまの為に終の棲家を建てる決意をされたTさん。奥さまが本屋に足を運び、手に取ったのが「60歳で家を建てる」。読了後、著者の住所を調べ、比較的近かったこともあり、お問い合わせを頂きました。「コンパクトでちょっとおしゃれな家でバリアフリー」とのご希望でお手伝いをさせて頂きました。60代の奥さまと80代のご主人が穏やかに過ごせるようにストレスフリーなバリアフリーを第一優先として、そのうえで家事導線、眺め、開放性、暖かさなどをバランスよく盛り込みました。愛犬Mさんもクルクル走り回る様に回遊性ある間取りにも致しました。

将来やって来るかも知れない車椅子生活でも日常が穏やかに過ごせるように間口の広い玄関引戸とし、靴の脱ぎ履きがおおら
かに出来る空間とし、ホール~土間は段差を無くしました

LDK はワンルームとし、平屋の利点を生かし天井を高くして開放感を作り出しました。掃き出し窓 + バルコニーで海を望み
ながらの季節の移ろいを感じることが出来ます。丘の上は風が強いので防風対策としてバルコニー手摺は風が抜けるように
縦格子状として窓には防風シャッターを採用しました。

LDKには電気床暖房を敷き、天井にはシーリングファンを付けて勾配天井の大空間でも冬でも快適に過ごせる工夫をし
ました。

LDKからサニタリー、食品庫、ホールへの出入口を望む。

スタンダードな対面式キッチン。シンプルな設えはメンテナンスや器具交換時にお財布に優しい。

寝室全景。

窓からは海の様子が感じられます。

寝室からも直接アクセス出来るトイレ。

ユーティリティーを経由してリビングにまっすぐに向かえる動線は車椅子の生活も想定してあります。

浴室は換気乾燥機付きユニットバス、漁火を眺めながらのんびと過ごすことも。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2021.8
神奈川県足柄下郡
1 階床面積 77.46 ㎡
延床面積 77.46 ㎡
建築費の目安 1800 万円 + 別途設計料(建築費の 13%)

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