風や光を上手に取り入れた開放感あふれる住まいです。
車の出入りは毎日のことです。 交通量が多く、踏み切り待ちの車の障害を鑑みるとなるべくストレスなく駐車したいものです。 ここではなるべく間口を広く取り、玄関の進入路をも利用して並列に3台となるよう計画いたしました。 そんな交通量の多い比較的プライバシーを侵害されやすい場所なのである程度の心理的な境をウッドフェンスで作ります。 木の持つ柔らかさがとかく外界を完全遮断するかのような役目のフェンスの表情を和らげます。 玄関アプローチから伸びる「延段」に沿って歩きゲストを迎え入れます。 明るい玄関は大きな玄関収納と正面には格子戸裏からの光が漏れます。 透明感のあるスチールトラス階段を通り過ぎるとリビングダイニングが広がります。 リビングは上部が吹抜になっており、上部の子供部屋や学習スペースを望むことが出来ます。 リビング上部には光をたくさん取り入れる窓がついております。 この窓のメンテナンス用にハシゴが付属します。 ダイニング東側にはたっぷりの収納があり、雑多になりがちの部屋を許容します。 対面式のキッチンは吊戸棚を省略してダイニングとの一体感を出しています。 キッチン側面には便利なマガジンラック、照明器具スイッチを備えました。 引き出し式の収納も付いてます。 リビング北側に6帖の座敷を配しました。 3枚引き戸にしたので普段は左側に寄せるとリビングと一体になります。 北側道路からの視線を和らげながら風を得る為に京の町屋風の格子戸を設けました。 部屋からは外の様子がわかり中からは見えにくいつくりになっております。 2階に上がると明るい中庭が目に飛び込んできます。 中庭を囲むように回廊状に廊下があります。 図書コーナーはロングカウンターにして3人掛けが出来るようにしてあります。 正面の窓からは中庭の上で育つ緑を垣間見れます。 トップライトからの光が読書に最適な採光を確保してくれます。 お子様がまだ小さいので子供部屋はワンルーム的に使用したいことや子供部屋から居間吹き抜け、図書コーナー、2階中庭を開放的に望みたいとのご希望により8枚の引き戸を配して必要に応じて前開放して空間に広がりを持たせたり、図書コーナー、や出入り口の部分のみ開放にしたりと出来ます。 最近はご主人様の「こもり部屋」の要望が多く、今回も確保しました。 このこもり部屋は北側道路に向かって開いた設計になっており、夜、部屋にあかりが灯されるとコーナーに面したサッシュがほんのりひかりまるで灯台のような効果を街並みに提供します。 このこもり部屋は子供の頃の基地のような雰囲気を盛り込んだ空間です。 最後までお読みいただきありがとうございました。