当初「2階に上がるのは登り棒で良い」「お便所は2階だけで良い」とアトリエ系建築家もまっ青になるようなご要望を申されていました。「階段は上り下りだけに使われるので無駄な空間」とのお考えだったからです。打ち合わせを重ね階段下が使える螺旋階段で了解していただきました。
奥様の部屋は北側に配しました。ご主人の部屋は見当たりません。。
よくよく見るとトイレのドアの上に給気口のようなものが見えます。横に備え付けのハシゴに登って給気口に飛び移ると中が開きます。中は4つ足で歩ける程の筒状のまるでダクトの中のような廊下です。それを伝って視界が開ければなんとご主人の部屋の天井になるのです。これが「ダイハードハウス」と言われる由縁です。実はある日、ご主人がそっと私に相談したのでした。「私の部屋の入口は無くしてください」「子供達に入ってきて欲しくないのです」と。更につづけて「壁をよじのぼって向こう側に下りれるような仕掛けがいいです。」と。。「本当に良いのですか?」と私。こうしてまたまた秘密のプロジェクト「へ-18番」作戦が完成したのでした
個性派, 新築
ダイハードハウス
土間のある玄関にらせん階段。果たしてその先にあるものはいかに?