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ダイハードハウス

土間のある玄関にらせん階段。果たしてその先にあるものはいかに?

当初「2階に上がるのは登り棒で良い」「お便所は2階だけで良い」とアトリエ系建築家もまっ青になるようなご要望を申されていました。「階段は上り下りだけに使われるので無駄な空間」とのお考えだったからです。打ち合わせを重ね階段下が使える螺旋階段で了解していただきました。
奥様の部屋は北側に配しました。ご主人の部屋は見当たりません。。
よくよく見るとトイレのドアの上に給気口のようなものが見えます。横に備え付けのハシゴに登って給気口に飛び移ると中が開きます。中は4つ足で歩ける程の筒状のまるでダクトの中のような廊下です。それを伝って視界が開ければなんとご主人の部屋の天井になるのです。これが「ダイハードハウス」と言われる由縁です。実はある日、ご主人がそっと私に相談したのでした。「私の部屋の入口は無くしてください」「子供達に入ってきて欲しくないのです」と。更につづけて「壁をよじのぼって向こう側に下りれるような仕掛けがいいです。」と。。「本当に良いのですか?」と私。こうしてまたまた秘密のプロジェクト「へ-18番」作戦が完成したのでした

 

「和風モダンでクラッシカルに」「玄関はセミ応接ルームになるような広さ」「各個室付」がお客様からの大まかなご要望でした。
更にお逢いした当時は「2階に上がるのは登り棒で良い」「お便所は2階だけで良い」とアトリエ系建築家もまっ青になるようなご要望を申されていました。
「階段は上り下りだけに使われるので無駄な空間」とのお考えだったからです。
打ち合わせを何度と重ねて階段下が使える螺旋階段で了解していただきました。
玄関を入ると螺旋階段とダイナミックな吹き抜けが広がるようになりました。
奥に広い玄関は奥行き4mのベンチ型下駄箱を配し広がりを持たせたり、腰掛に利用します。
こげ茶色を多用したり、木を多用して大正時代の趣をもたせました。
玄関は建物中央なので居間からの光を取り入れるためにガラス窓を取りました。
ガラス窓も箱根富士屋ホテルの窓を参考にアンティーク調の格子として波板ガラスをはめこみました。
吹き抜け上部からの照明も乳白色ガラスの照明にして配線も昔ながらのガイシを使いました。
玄関横の引き戸を開けるとユーティリティーが出現してお子様たちがドロンコで帰って来ても部屋に入る前に洗って着替えが出来ます。
食堂居間は一体感をもたせました。
キッチンは半独立型にしました。
作り付けの台所収納が食事時には開き配膳台になったり、各自が箸や茶碗を取り出せるようにしてあります。
食事後は扉をしめて奥様がミセスカウンターで雑用をこなします。
2階は家族のそれぞれの部屋があります。お子さん2人の部屋はそれぞれ南側に並べてあります。6帖に1間のクローゼットをつけて壁のはしごを上ると3帖の小屋裏に繋がります。
その小屋裏からは屋上にも出ることが出来ます。
その上、屋上から反対に行けば反対側の部屋に出ることも出来るのです。
奥様の部屋は北側に配しました。
2階ホールにはトイレと洗面があるのですがご主人の部屋が見当たりません。。
よくよく見るとトイレのドアの上に給気口のようなものが見えます。
横に備え付けのハシゴに登って給気口に飛び移ると中が開きます。
中は4つ足で歩ける程の筒状のまるでダクトの中のような廊下です。
それを伝って視界が開ければなんとご主人の部屋の天井になるのです。
これが「ダイハードハウス」と言われる由縁です。
実はある日、ご主人が私とお酒を飲みながら雑談をした際にそっと私に相談したのでした。
「私の部屋の入口は無くしてください」
「子供達に入ってきて欲しくないのです」と
更につづけて
「壁をよじのぼって向こう側に下りれるような仕掛けがいいです。」と。。
「本当に良いのですか?」と私。
こうしてまたまた秘密のプロジェクト「へ-18番」作戦が完成したのでした。
限られた予算の中ですこしでもよい物を。との思いでお客様にも思い出作りにタイル貼などをイベントで行ったりするときもあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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