あまぞん的ハウス

アンティークな硝子戸やレースのカーテンなどはネットショップやヤフオクで手に入れました。

海の見える高台の茶室付の土地を気に入られたクライアントより、自分らしい家にカスタマイズして欲しいと依頼を受けた。
「少しお洒落でどこか懐かしい」昭和の洋館的な雰囲気を持たせながらもアーバンな感じも、まるでクライアントの夢の中で描いた風景を取り入れた。
海が望めるポイントに全開放サッシュ、その先には広いウッドデッキを。リゾートホテルライクなパウダー&バスルームは入浴したまま海を望むことが出来る。
照明器具、インターホン、TVブラケット、手摺といった簡易的な取付程度の什器備品はクライアント自らがこだわりのあるデザインのものをamazonから入手し、工務店に取付けて頂いた。ある時はamazon U.S.A ある時はamazon Germanyから。 アンティークな硝子戸やレースのカーテンなどはネットショップやヤフオクで手に入れた。 amazonに代表されるネット上からのパーツで完成した家だから、「あまぞん的ハウス」になった。
ここまでの道のりは簡単ではなかった。何しろ特殊なルートで入手した未知数のパーツを使うのである。水漏れや漏電、耐久性など危険要素満載である。クレームの嵐になり兼ねない。それらを十分理解 し、自己責任と受け止めてい頂いたクライアントの熱意と包容力、工務店の献身的な協力に於いてだけに成しえた、唯一無二の「奇跡の家」なのである。
桜咲く、高台の元茶室では、ターンテーブルにそっと針を落とし、お気に入りの椅子に腰かけ、お気に入りの紅茶を飲みながら、お気に入りの音楽を聴きながら過ごすクライアントの心地よい時間が始まったのだった。

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