伊豆の海中をこよなく愛す、ダイビングがご趣味のご夫婦の家
ダイビングスーツのまま入れる浴室、雨でも機材やウェットスーツが乾かせる透明な屋根のあるバルコニー…、ダイビングがご趣味のご夫婦の家です。「明るくて開放的」なのがご希望でした。 ご近所付き合いを良好にしながら、開放的な空間も作りたいし、プライバシーも守りたいところです。限られた敷地で最大限の広がりとプライバシーを守るために今回もハイウォールを採用しました。
居住空間を最大限に確保するために、コンパクトな玄関にしました。コンパクトでも機能的に。
ベンチを配したり、ダイビング器具が取り出しやすいように納戸を設けました。一部を薄型の靴収納にもなっております。
この納戸は庭側からでも出れるので、そのまま車に積み込むことが出来ます。奥行きの長い玄関ホールの壁一面を収納にしました。
ホールを抜けるとそこはLDK。オープンウインドを開けばウッドデッキと一体の空間が広がります。ヒトの目線は少し下を向くのが自然だといいます。低く構えた収納家具と壁に浮かせてスペースを確保した棚で見せたいもの、そうでないものを上手に分けます。
アイランド型のキッチンは左側に歩けば勝手口、右側に歩けば洗濯機のある洗面所へと繋がります。
東側の窓を高い位置にしました。こうすることで、朝日を隣地の屋根越しに採り入れる事が出来たり、覗かれない高さになったり、侵入を防ぐことが出来ます。
冬の朝の洗面ほど辛いものはありません。少しでも気分良く 朝のスタートが送れるように洗面脱衣室と浴室は良く陽の当たる南側に配しました。浴室窓はテラス窓です。ダイビング機材やスーツのまま、、、、なんてことも想定したり、しなかったり(笑)ウッドデッキの梁にタープを張る事で露天風呂感覚も味わうことが出来ます。
家族のふれあいをより多くするために、「リビングを通って階段にあがる」リビング階段を採用しました。 しかしながらこれから寒い冬を迎えると暖気が2階に上がってしまいます。 そこで階段を上がりきったところへパーテーションを付けました。 普段は右側にスライドさせて壁のように存在を消しておき、必要なときにはスライドして暖気、冷気を閉じ込めます。 パーテーションをスライドしても暗くならないように、採光用の明り取りが出現します。
小さなお子様は化学物質に過敏です。今回も少しだけ配慮して、ノンケミカルの断熱材や刺激臭が比較的少ない家具を選択しました。室内の埃は数ミリの突起物でもしっかり溜まります。窓枠やドア枠の上や床と壁の境に張ってある幅木を無くして、埃溜まりを少なくしました。環境、機能、コストのバランスが良く取れた住宅です。
「現代の垣根」といった役割のハイウォールは庭を建物外壁でぐるっと囲い、リビングと庭を一体にしてくれます。ハイウォールが高すぎたりすると道路側からは閉鎖的になったり、圧迫感が生まれたりするので、高さを抑えたり、横長のスリットいれて、なんとなく中が垣間見れるようにしました。風も通りやすくなりますが、通行人の目線のずっと上なのでプライバシーも守れます。
バルコニーは透過性のある屋根を張りました。雨でも干せてあっという間に乾くことでしょう。ダイビングスーツも、、、、、
最後までお読み頂きありがとうございました!