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◎◎◎◎◎◎◎       No.037 01/08/29

◎◎◎ 新世紀建築住宅マガジン「すまいや倶楽部」通信

  ◎ ◎     「家は叶う 建つべし! 建つべし!」

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朝夕が何となく涼しくなりました。

秋の気配が感じられます。

「ディズニーシー」特集を3回に分けて書かせて頂きましたが

また今週からいつも通りの「すまいや」でお届けいたします。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 特集 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「新築一口メモ2」

家を建てる際に建築費のほかに見えにくい出費があります。

そのひとつに神仏の儀式です。

前回の地鎮祭の次にあるのは上棟式(たてまえ)です。

結論から言いますとここ5〜10年ぐらいで行う方は10%になりました。

お金がかかることと、職人が車なのでお酒も飲めないことなどがあります。

風習として参考まで・・・・・

木造住宅の場合ですと最初は鳶や基礎やさんが基礎を作ります。

その間に大工さんが柱や梁などの材料を支度小屋でカットをしています。

基礎着工から1ヵ月後くらいにカットした柱や梁を現場に持ってきて

1日で骨組みを組み立ててしまいます。(建物大きいと2日)

屋根の三角まで組み立てるので(三角の頂点を棟と言います。)

この日を上棟といいます。

鳶や大工さんにとってはここまでが一段落なので

その労を施主がねぎらう意味で宴が催されるのです。

作業が大体夕方終わるのでそれから建物の1階にベニアでテーブルを造り

柱を椅子にして20〜30人座れるスペースを作ります。

寿司やオードブル、乾き物、赤飯、酒、ビール、焼酎、コーラ、など所狭しと於かれて

上座にその日に頂いたお祝いの酒を積み両端に鳶のかしら、大工の棟梁が座ります。

順繰りに職方に座ってもらい末席に施主がすわるのです。

誰かが司会をやりまず施主が「今日はどうもありがとうございますという」旨の

挨拶をします。

次に棟梁あたりが乾杯をします。

このときは「乾杯!!」ではなく「おめでとうございます!」といいます。

その後は食事をしていただきます。

お酒が入ると10年以上前でしたら職人、お客さん入り乱れてアカペラで民謡や演歌

大会になるものでした。

詩吟もやりましたね。もちろん「富士山」(わからないですよねこのマニアックなギャグ)

今は職人さんもお酒が弱いのでいつかシャンパン(ノンアルコール)をケースで持っていったらあっという間になくなって好評でした。

宴もたけなわとなりますと施主が職人に一人ずつ「ご祝儀」を渡します。

相場は鳶かしら、大工棟梁が3万円

その他職人が1万円です。

このとき初めて職人さんの多さに気がつくのです。多いときは10〜20人くらいです。

「なんで?」

実は骨組みを大工1人で組むのは不可能なのでこの日に仲間に応援を頼んでいたのです。鳶も同様です。

この後は通常大工さんは1人か2人で現場に入ります。

ですからこの日だけの応援の方々にもご祝儀を振舞うことになるのです。

ざっと15万位でしょうか。

食べ物や赤飯などお土産でトータル25万位かかります。

お祝い事なので考え方はそれぞれなのでご参考までに。

ご祝儀を頂いた鳶さんたちからはお礼の意味を含めて

「木遣」(きやり)といわれるお祝い唄を披露してくれます。

民謡調の聞きごたえあるハーモニーが良い思いでになることでしょう。

我家の時はロングバージョンを歌っていただけました。

歌える人も減ってしまうのでしょうか?


私もよく歌いました。

湯山重行設計工房

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