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◎◎◎◎◎◎◎       No.155 04/01/21

◎◎◎ 新世紀建築住宅マガジン「すまいや倶楽部」通信

  ◎ ◎     「家は叶う 建つべし! 建つべし!」

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移動中にふと思いました。

子供が人間を描く時は目鼻口、両手、両足が認識出来る様に大体正面を

向いてます。しかし、魚はどうでしょう。ヒレ、尻尾、胴体など体の横の部分を

描きます。正面であれば細長い楕円形の横から半円の目玉が両側について

上下にヒレをかたどって縦棒を1本づつになります。

けど、正面から描く人はいません。

学芸会などでは動物役のライオンや熊は人間と同じ正面を描いた絵を

顔の上にかぶり芸をしますがここでも魚は横向きの絵をかぶります。

人は目がちゃんと見える面を描くのでしょうか。

「なんでだろう〜」

今年は「まちがいない!!」かな

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 特集 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「家具の塗装」

新しい家を持つと同時に家具も新調したいものです。

長く味わいたいとの思いで高価な無垢の家具を使っている方も多いと

思われますがお手入れも必要となります。

そのひとつに塗装です。

ある程度知識がないとせっかくの家具が台無しになりかねません。

塗装の知識を紹介いたします。

塗装の目的は大きくふたつあります。

表面に塗装膜をつくり家具を保護することと色彩や光沢で家具を装飾すること

です。

日本では、家具の塗装の主流はウレタン塗装です。

丈夫で高品質で高級。

そのほかにはラッカーがあります。

合成樹脂塗料の中で最も古くから使われているもので、輸入家具に多く使われ

ています。塗膜は薄く、表面がなめらかで柔らかい光沢があります。

熱・水・薬品に弱いので熱い器やぬれたコップなどを直接置くことはさけ

ましょう。テーブルクロスやランチョンマット、コースターを使い、

手入れをしながら大切に使えば深みを帯び、味わいのある家具になります。

こまかい傷は研磨修理が出来、塗り直しも容易です。


ポリエステル樹脂は厚塗りできるのが特徴で、硬く艶のある仕上がりになります。

摩擦に強く、耐薬品・耐水・耐湯性などに優れていますが、

反面柔軟性に欠け、衝撃に弱く傷がつきやすい塗装でもあります。

傷がつくと修理が困難なのも難点です。


ウレタン樹脂は現在最もポピュラーな塗装です。

つやありからつや消しまで対応でき、高級家具にも使われます。

ポリエステル樹脂より強く、耐久性・耐湯性・耐薬品性などすべてに優れてい

ますが、傷がつくと修理が困難です。

UV塗装はUV塗料に人工紫外線を照射することで硬化する特殊な塗装です。

非常に硬い仕上げになります。耐磨耗性、耐薬品性に優れ傷がつきにくい反面、修理は困難です。水ぶきできお手入れは簡単。食器棚の扉やテーブルの天板によく使われます。


オイルステインは木目の美しさや質感を生かした油性の着色剤です。

木部に浸透し透明感のある仕上がりとなります。

通常はニスやラッカーを塗って仕上げます。

水や汚れに弱くシミになりやすいので注意が必要ですが、補修や塗り直しは

容易です。

オイルフィニッシュは植物油を主成分とした塗料を木に浸透させながら磨く塗装

方法で、無垢材でつくられた高級家具の仕上げなどに使われます。

他の塗装と違い表面に塗膜を作らないので、木の呼吸を妨げず、木目の美しさや

しっとりした質感を損ないません。

保護膜としての塗装膜が無いので傷や汚れがつきやすく、

狂いが生じやすいという欠点があります。傷や汚れの補修はしやすく、

また塗装面の割れ、はがれ、めくれなどの心配はありません。

表面に顔料をのせるオイルステインと比べると、より木目を生かす仕上げと

言えます。


日本でウレタン樹脂塗装が主流なのは、丈夫でかつ高級感があり、

家具塗装に求められる性能をほぼ満たしているからだそうです。

欧米の一部では重ね塗りや補修が容易なラッカー塗装が主流です。

これは、家具に対する考え方が違うからで、家具を代々受け継ぐものと考える

欧米人は、耐久性は少々劣っても手入れや修理をして永く使える家具を好む

そうです。

対して日本人は家具を一代限りのものと考えるので、多少木の風合いは損なわ

れても丈夫で毎日のお手入れがしやすいものが好まれるのです。

舶来品の家具を新調の際は以上の点を鑑みた上でショップの人ともよく相談

されたほうが宜しいかもしれません。



アトシエシゲ一級建築士事務所

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出版:   ゲリラ情報誌 「すまいや倶楽部通信」

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