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◎◎◎◎◎◎◎       No.123 03/05/21

◎◎◎ 新世紀建築住宅マガジン「すまいや倶楽部」通信

  ◎ ◎     「家は叶う 建つべし! 建つべし!」

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家を設計するときや計画するときはただ頭で考えるだけではなく、

出来るだけ体で覚えるなどして体得した感覚や経験をとりいれることを心がけています。

そちらのほうのが確かだと思うからです。

そのような中、あるイベントで大地震体験をしていたので早速、受けてみました。

トラックのコンテナが丸ごとシュミレーターになった例のものです。

ただ、ドリフのお茶の間コントに使われているようなテーブルや家具といったものは

無く、ジェットコースターのようにイスとバーハンドルだけの本格的なものでした。

カーテンを閉められて正面のスクリーンを見ると阪神大震災のフィルムが映し出され

臨場感も盛り上がったところで「ガタガタガタガタ」と揺れます。

この揺れのスゴイのなんの。

ドリフのお茶の間セットシュミレーターの揺れを遥かに凌ぐものでした。

震度6〜7位です。

私は夜中に大地震が来たと想定して目をつぶって体験しましたが

このすごい揺れは設計者として考えさせられました。

必要以上に地震に対する配慮はしていますが。。。

建築家の皆さんはこういった体験はしているのでしょうか?

最近、デザイン先行のアクロバティックな設計が多いのですが

(もちろん構造設計をきちんとして根拠もあるとおもいますが)

すこし心配です。

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「プランニングが契約後になってしまう理由です」

契約前イメージ出来るようなものを提案してもらえるのかと質問を

受けることがあります。

私共も本来であれば契約前にスケッチやプランを出すのも

サービスかと思うのですが

プランに数々の楽しいしかけや工夫を表現するのには

それ相応の情報を大量にかつ確実に掴まなければなりません。

具体的に申し上げますと

斜線制限、採光距離、など建築基準法をはじめとする諸官庁調査をしてから

実際に現場に立って太陽の位置、近隣の窓の位置、かぜの強さがどの方向が

強いか、付近の音はどうかなどを確認します。

(隣接するお宅のお風呂場の位置などは夜になると掛け湯などの音が

大きくなるので結構重要になります)

そしてお客さまの要望も家族全員の意見を細かくうかがって

優先順位、ご家族のバランスを判断した上で、コストパフォーマンスの高い、

無駄の無いプランにしてゆきます。

ハウスメーカーであれば無難でクレームの無い計画がもっとうですので

すぐに「エイヤー」と営業マンがプランをつくってきて出来てしまうのですが。。。。

こんなふうに中途半端なプランをお見せしてしまうのは私共の本意ではありま

せん。

また仕事のスタンスがお客さまの利益を最大限に考えているので限界設計の

部分が多くなります。

道路からは道路斜線が発生するのでご家族の要望を取り入れるとはみ出してし

まいそうになるところをギリギリの範囲までひろげるとか

より天井高を確保するのに構造体を移動するとか

ゴミ置場の位置やキッチンのカウンターの高さや朝起きて歯を磨くまでにかかる歩幅など(少々、細かすぎましたが。。)を加味したりします。

もちろん、構造体は限界にはしませんが(笑)

このようなことでどうしても物理的な作業量、作業時間が多々発生してしまうためにどのお客様にもお願いの上、契約後と言うことでご理解いただいております。

こんな事務所ですがよろしければ。

湯山重行設計工房

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「すまいや倶楽部通信」では住環境に関することで知りたい情報を

広く募集いたします。どんなちいさなことでも結構です。

以下までお送りください。

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出版:   ゲリラ情報誌 「すまいや倶楽部通信」

発行者: 湯山重行 (C)Copy right 2002

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