ツインハウス

広い敷地にのびのびと生活する2世帯住宅です

静岡県熱海市の高台に建築した住宅。
お互いの家族が気持ちの良い距離で生活出来る2世帯住宅を造りました。
遠くに海を望む700坪の南側斜面地に光や風をふんだんに取り入れるのにはどうしたら良いのかを建て方別にパターンを考えてアイデアを盛り込みました。
単純に1つの建物の1階、2階をそれぞれ完全2世帯住宅にする方法。
2つの建物の間を廊下で繋いでお互いが行き来が出来るようにする方法。続きは写真下本文をどうぞ。

 

最初のプランは建物を4つのセクションに分けて建物間を廊下で繋いで行き来が出来るようにしました。
後ろの建物からの眺めが前の建物に損なわれてしまうこと、建物間の庭が狭いことが
マイナス要因でした。
次のプランは四角い建物を下側にして平たい建物を上側につけました。
平たい建物の庭からの眺望が開けるのですが四角い建物の影になりやすいことが
マイナス要因でした。
次のプランは斜面に向かってスキーの板のように2棟並べたプランにしました。
玄関を1ヶ所にしたことで廊下スペースが長く必要になりコストアップにつながることがマイナス要因でした。
最後のプランは玄関を独立させて、その代わりブリッジやサンデッキで両家を繋ぐことにしました。
両家に光や風、眺めが同等に入ること。敷地分割が容易なので家族の変化、相続税対策が容易に出来ること。所有権が明確なことが決定に繋がりました。
最後のプランをもとに更に手を加えて現在の形となりました。
北側道路から2棟の間に南側の海に向かって真っ直ぐに伸びたブリッジを歩くと
それぞれのエントランスに到着します。
エントランス扉のガラスにはアルファベットでお客様の名前が掘り込まれて表札の代わりをしています。
(A棟)
引き戸を開けると
白いトラス階段がシンボリックに迎え入れ
階段上部からのトップライトの光が玄関ホールまで落ちて幻想的に演出します。
玄関ホールの右側の巾1700mmの階段を6段ほど降りると南側に大きい開口部の付いたLDKがあります。
スキップフロアで1階の半分だけ下がった分、3.5mの天井高を持った
気持ちの良い空間が出来ました。
お互いの建物のLDKを隣接させることにより、気配を感じることが出来たり、それらを繋ぐサンデッキが更に広がりをかもし出しています。キッチンセットをその他の収納扉と一体にすることによって雑多になりがちの壁面を整理しております。
お客様のギャラリーです。
2階に上がるとトップライトからの光の恩恵を得た明るい化粧室が見えてきます。
白い皿型の陶器製洗面器とガラスタイルが清潔感を出し、大きな化粧鏡が開放感を与えています。
ユニットバスを南側にすることにより海が眺められる明るいバスタイムをおくれます。
各個室の入口ドアはH=2300の存在感あるものとなっております。
(B棟)
玄関ホール左側に目を移すとスキップフロアの階段が見えてきます。
階段巾、段数共にバリアフリーを考慮したゆったりしたサイズにしてあります。
一部をスチールにすることにより、階段そのものを浮かせて軽く見せてあります。
和室はアジアンテイストを盛り込んだオリエンタルな雰囲気を出しています。
LDKもA棟同様のコンセプトです。
斜面地の基礎を利用した床下収納へは階段を持ち上げることにより出現します。
2階の主寝室は南に屋根つきの大きなバルコニーを持ったリゾート型の配置になっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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