◎  

    ◎  ■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼▼■▼

◎◎◎◎◎◎◎       No.065 02/03/27

◎◎◎ 新世紀建築住宅マガジン「すまいや倶楽部」通信

  ◎ ◎     「家は叶う 建つべし! 建つべし!」

◎◎◎    http://member.nifty.ne.jp/1500/

    ◎  ■▲■▲■▲▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲

    ◎

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

2.3日前にテレビ朝日でガウディの放映がされていました。

今日の内容と重なる部分がありますが原稿はその前から

書いております。

ちょっと言い訳になってしまいますが。。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 特集 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「建築家は見えないところでこんなことやってます。」

建築家は時はデザインはもとより機能性、耐久性、経済性、社会性などを踏まえた

バランス感覚が求められます。

それをも飛び越えたところで誰にも知られること無く自分の美学の為にこんな

こともやっています。

ギリシャのパルテノン神殿のあの丸い柱や階段、梁にはカラクリがあって

階段と梁が極めて緩やかな円弧状に脹らみ、隅の柱は若干太くかつ内側へ

傾斜して立ち隅の柱間は狭くするといったきわめて精緻な資格補正

(例えば水平線は人間の眼には下側に若干たれた線として知覚される)

をしています。

つまり下に立って建物を見たときに柱は均等に垂直に梁、階段は水平に

見えるようにしてあるのです。

スペインの建築家アントニオガウディのサグラダファミリア(聖家族教会)

の塔状建物はまだ外周部分の建築であの中心部に更に大きい建物が

できます。あの塔状建物の中に殆ど全てが鐘が吊るされることになっており、

大小さまざまの鐘が打楽器、菅楽器のように奏でられるそうです。

よくみると塔状の上部がルーバー状になっています。

あれは内部の鐘の音を市内遠方まで響かせる拡声器の役割をしているのです。

アメリカの建築家ルイス・カーンのキンベル美術館はコンクリート打ち放しの

半円形の屋根が乗っているのですが、

コンクリートでつくるとどうしても屋根厚が大きくなり、重々しく見えてしまいます。

そこで壁と屋根の交わる接点を薄くして軽く見せたり、

鉄筋コンクリートの鉄筋を伸ばしたままコンクリートを流し込んで圧縮力を増して

その分厚みを減らし軽快感を出すことをしています。

このように隠し技を駆使しながら建築美や機能美を出しているのです。

いつもかくし味が利いてます。

湯山重行設計工房

「すまいや倶楽部通信」では住環境に関することで知りたい情報を

広く募集いたします。どんなちいさなことでも結構です。

以下までお送りください。

e-mail shige.yuyama@nifty.ne.jp

■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼▼■▼

出版:   ゲリラ情報誌 「すまいや倶楽部通信」

発行者: 湯山重行 (C)Copy right 2002

ご意見・ご感想等: shige.yuyama@nifty.ne.jp

おもしろ住宅ご案内: http://member.nifty.ne.jp/1500/

■ ▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼▼■▼■▼

次号へ進む