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◎◎◎◎◎◎◎       No.130 03/

◎◎◎ 新世紀建築住宅マガジン「すまいや倶楽部」通信

  ◎ ◎     「家は叶う 建つべし! 建つべし!」

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「坪単価の不思議」

坪単価って判りずらいですね。

説明するのに毎度苦慮いたします。

坪単価というのは元々ハウスメーカーや工務店が

概算建築金額を出すのに手っ取り早く

お客さまにお伝えするのに用いたのが始まりだと考えます。

本来ですと、設計図を書き上げてそれらを元に施工側が見積もりを

して総額が出ます。総額から建物の大きさを割ればそれが「坪いくら」ということ

になります。

ですので「見積りをしてみないと建物総額は判らない」というのが本当です。

それだとお客様も逃げてしまうので大体の金額を「坪いくら」でお知らせするのです。

「どんぶり勘定」なのです。

20年前ですと建売の場合はどこも大体、大きさが25坪前後でバルコニーが1ヶ所

出窓が2ヶ所、和室が1ヶ所であればそうそう建築総額が変わらないので

このどんぶり式「坪いくら」で「エイヤー」でそのまま契約といったことが普通に

行われていました。

オプションで便所1ヶ所追加で20万円とか出窓1ヶ所追加で5万円とかと

いう具合です。

では「坪いくら」の坪ってどこまでを入れるのでしょうか?

一般的には建築基準法で参入すべき延床面積の部分になります。

ですから吹抜、玄関ポーチの一部、屋根無ベランダなどは参入されません。

ところが今は判りませんが

20年前ですと施工延坪と言ってバルコニーや玄関ポーチなども

参入して坪で割っていました。

相対的に坪単価は下がる仕組みです。

通常の家族は子供夫婦で4人です。

子供室2、LDK、夫婦寝室、便所2ヶ所、浴室、予備の部屋が

モデル的間取りです。

建物でお金が掛かるのは水周りのキッチン、便所、浴室です。

逆に掛からないのは子供室、寝室などのカラの部屋です。

子供夫婦で4人であれば建物大きさが20坪であろうと

40坪であろうとキッチン、便所、浴室は増えません。

増えるのはカラの部屋の大きさです。

お金が掛からない部屋が大きくなるので

建物が大きくなると坪単価が下がるのです。

ローコストのハウスメーカーが「坪28万円〜」とうたってますが

小さく40坪の場合とか書いてあるのはそういったことです。



アトシエシゲ一級建築士事務所

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